SAAB OWNERS CLUB OF JAPAN.

saab9000

Saab9000 (1985-98)

1970年代半ばからアッパーミドルサイズの構想は存在していた。X29プロジェクトが9000の始まりであるが、小規模メーカーであるSAABは資金面から単独での開発は困難であった。
そこで、紆余曲折はあったものの1979年パートナーとしてランチャとの共同開発にこぎつけた。ランチャとはそれまでにアウトビアンキA112、サーブ・ランチャ600(デルタ)の販売提携も行っている。

ボディデザインはジウジアーロ率いるイタル・デザインによるもので、大きなリアガラスを持つ5ドアハッチバッグが採用された。ほかにエンジンの搭載方法、足回りやデメンジョンなど基本構造が決められたが、両社の設計思想、マーケティング思想に大きな隔たりがあったことから、1981年以降は独自に開発を進めることとなる。

ランチャ・テーマ、アルファロメオ164、フィアット・クロマと兄弟車といわれるが、アルファとフィアットがこのプロジェクトに加わったのは独自開発となったあとのことである。
プロジェクト参加メーカーに先駆けて1985年モデルから販売が開始され、900Turbo16と同じ2リッターターボエンジンがフロントエグゾーストで前に20度傾けて横置きに搭載された。
1986年にはアメリカのタラデガサーキットで10万km連続走行世界新記録を打ちたて、ターボエンジンの耐久性をアピールした。

1988モデルからは4ドアボディの9000CDが追加される。また1990年モデルからはストロークを延長した2.3リッターエンジンが追加され、91年モデルからは2.3リッターターボが登場する。
前述のタラデガサーキットでのレコードを記念してスポーティモデルとして「タラデガ」モデルが追加された。4ドアモデルにも同様のモデルが設定され、CD Turbo16Sとネーミングされた。
1992年モデルで、オリジナルの5ドアを一新した9000CSが登場する。オリジナルの5ドアは2リッターNAのみで継続生産された。

1993年モデルからスポーティー仕様のCS Aeroと豪華仕様のCD Griffinが追加され、後継の9-5登場後も1998年まで生産され、14年間で約500,000台が世に送り出された。

画像は左から
1994年式 SAAB9000 CSE
1995年式 SAAB9000 CS Aero
1992年式 SAAB9000 CD 2.3turboS