SAAB OWNERS CLUB OF JAPAN.

SAAB 99

saab99

Saab 99 (1968-87)

96の1ランク上を狙った高級セダンとして1967年11月にストックホルムで発表された。
このモデルは96まで続いた第1世代SAABから脱却したモデルとして大きな意味を持つ。99から採用されたターボエンジン、コンビスタイルはSAABのアイデンティティ、ポリシーとして以降の歴代SAABに継承されることとなる。ほかにもヒーテッドシートやヘッドライトワイパーなど北欧ならではの装備も99で始めて採用されている。

当初は、トライアンフ製1709cc直列4気筒エンジンを45度傾けて縦置きし、その下にフルシンクロの4段ギアボックスを配して、クラッチが一番前に来るように前後反対に搭載されている。ボディは2ドアのみであったが、その後、4ドア(70年)、3ドアコンビクーペ(74年)、5ドアコンビクーペ(76年)が追加され、今までのSaabになく、多種のボディバリエーションを持つ車となった。
コンビクーペはクーペスタイルでありながらセダンより大きな荷物を運べるという、スタイルと合理性を兼ね備えたパッケージングである。

エンジンも72年のボア拡大により1854ccエンジンが登場し、75年からは全車1985ccへとなっている。
また、ATや電子制御がSaabとして初めて組み込まれたのも特徴である。
85年からはリア部分を900と共用化し、2ドアだけとなり「90」に車名変更し、87年に生産終了となった。

99で特筆しておかなければいけないモデルとして99EMSと99ターボがある。
99EMS(Electric Manual Special)は1972年に登場したスポーティバージョンで、多岐わたるファインチューンを施された2リッターエンジンに電子制御燃料噴射装置を組み合わせている。

99ターボは78年から登場した。高出力であることは間違いないが、Saabは、同程度のパワーを発生させる大排気量エンジンと比較して軽量で燃費も有利であるという視点からTurboを採用した。小型軽量のギャレットT3タービンを使うことにより、ターボラグを緩和させ、今までモータースポーツや特殊なスポーツカーにしか使えないとされたいたターボを普通の乗用車にも使えることを世界に知らしめることとなる。
またWRCにも参戦し、ターボ車で初めて勝利を収める。後にWRCでもF1でもターボパワー競争がなされたことを思えば、Saabがモータースポーツに与えた影響は多大である。

画像は左から
1971年式 SAAB99
1978年式 SAAB99 GLE